ジョブカード制度と職業能力形成プログラム

2015年11月08日 03:15

 

ジョブカード制度と職業能力形成プログラムについてお話します。

 

ジョブカード制度とは・・

個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進することを目的として、

ジョブ・カードの交付を受けることにより、

「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」のツールとして、

キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動や職業能力開発などに

活用する制度です。

学生用ジョブカードもあり、サークル活動やアルバイトなどの経験から強みを引き出し

企業への応募の際のエントリーシートに活用できるものです。

 

 

次に、ジョブカード制度を利用した「職業能力形成プログラム」をご紹介しましょう。

職業能力形成プログラムには

企業が受講生を雇用して訓練を実施する有期実習型訓練実践型人材養成システム

国の委託を受けて公共職業訓練として実施する日本版デュアルシステムがあります。

 

有期実習型訓練実践型人材養成システム

企業現場での実習(OJT)と教育訓練機関などでの座学(OFF-JT)を組み合わせた

実践的な職業訓練で、受講者と実施する企業が雇用契約を結んだ上で行う雇用型訓練です。

生きた技能・技術、実践的な職業能力の習得でき、賃金を受け取ることができます。

 

【有期実習型訓練】

有期契約労働者等を対象として、期間訓練中雇用契約を結び実践的な職業訓練を行い

正社員としての雇用を目指す

※訓練終了後、訓練実施企業での雇用を義務づけているものではありません

対象者:フリーターなど正社員経験が少ない方

訓練期間:3~6ヶ月

求人に応募し、採用されることで受講できます。

 

【実践型人材養成システム】

企業実習と座学を組み合わせた実践的な訓練により、現場の中核的人材を育成する

対象者:新規学卒者を主とした15歳以上45歳未満の方

訓練期間:6ヶ月~2年以下

求人に応募し、採用されることで受講できます。

 

 

【日本版デュアルシステム(短期課程活用型、専門課程活用型)】

「働きながら学ぶ、学びながら働く」ことにより若者を一人前の職業人に育てる

職業訓練システムです。

企業における実習訓練と教育訓練機関における座学を並行的に実施します。

対象者:おおむね40歳以下のフリーター、正社員経験の少ない方

訓練期間:短期課程活用型(6ヶ月)無料、専門課程活用型(2年)有料

訓練に応募し、合格することで受講できます。

 

 

 他にも・・・

 

【公共職業訓練】

公共職業能力開発施設や民間教育訓練機関等において、再就職に必要な知識及び技能を習得

受講料は無料(テキスト代は自己負担)

 

離職者訓練

対象者:主に雇用保険を受給できる求職者

訓練機関:3ヶ月~1年

訓練に応募し、合格することで受講できます。

 

学卒者訓練

対象者:主に高等学校卒業者

訓練期間:1年または2年

訓練に応募し、合格することで受講できます。

 

 

 職業訓練は、実際の現場で生きる知識や技能を身につけることができます。

正社員を望む方には、是非利用してほしい制度です。

ただし、出席率は厳しく管理されますし、訓練後の能力評価もありますので

本気で就職を望み職業能力を身につけたい方のための訓練です。

 

様々なコースがありますので以下のHPで。

厚生労働省  https://www.mhlw.go.jp/bunya/nouryoku/jarnal/tokusyu/2009_04.html

(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構 https://www.jeed.or.jp/js/station/info/5.html

 

 受講したいコースがあったら、要件などがありますので、ハローワークで相談してみてくださいね。

 

みなさんの就職活動にお役に立てば幸いです。

 

次回は、雇用保険を受給できない方へ「求職者支援制度」をご紹介します。 

 

 

 

非正規応援カウンセラー 大塚 恵久

 

 

戻る